- 高音も低音も良く響く、インストゥルメンタルで効果あり
- 音の解像度が高い。クリア。
- バランスのいい音作り。ボーカルありもクリアに聞ける
- 前モデルよりも、音質を上げながらも軽量化に成功している
この音質であれば1万円ヘッドホンからのランクアップ先としても十分良い選択肢となり、ミドル入門としては最適なヘッドホンとなっています。
X3は前モデルのX2よりも音のクリアさや音の正確さといった音質を確実に向上させて、
「ボーカルの音が、楽器の音がもっとハッキリとなって欲しい」
こういった要求にもキッチリと答えてくれるので、X3は今の値段以上に価値を持つ商品だと思います。
開放型であるメリット
まず、開放型なので音のヌケが良い。
「楽器の音がどこか遠い」
といった音がくぐもって聞こえにくいということもないので、クリアで聞き取りやすく音の質感をハッキリと感じられる作りになっています。
音域
低音は限界まで出るので、まるで実際に演奏しているかのような奥深いサラウンディング・響きを感じることが出来ます。
前モデルのX2と比べると、音の解像度、位置関係、音の解像度、そのどれもがクリアでくぐもりもなく鳴り響き、価格以上のさらなるパワーアップをX3は成し遂げたと思います。
高音は前モデルX2よりも強く、ジャズやクラシックのシンバル・トランペットといった高音域の楽曲が結構耳に刺さってしまいます。ただ、これは時間が経ってエイジングされると刺さりがなくなり、シンバルの音が心地よく響きイイ感じに調整さるので、試し聴きだけではこの良さは伝わりにくい部分もあります。
なので、「試し聴きで気に入ったけどどうしよう?」という人や「気になったけどまだいいかな」と迷っている人も、ぜひエイジングを踏まえてもう一度聴いてみてください。
オーケストラが、コンサートホールの最も良い席から響きわたって聞こえてくる様に、押し寄せるように、でもリラックスして味わうようにリスニングできます。
また、それだけでなく高音から中音も低音に負けないぐらいにバランスよく響きます。その音質は本当にハッキリしていて遠い感じがしない音質となっていて、DTMでの使用においても重要な音を聞き漏らすこともないのが素晴らしいです。
音場の広さによる空間表現は前モデルや同価格帯の中から見ても飛び抜けた良さを感じさせます。
この音場の広さ、低音のサラウンディング響き、高音低音のバランスの良さから、クラシック、ジャズ、といった低音高音が映える音楽から最新ポップまで幅広いジャンルの音楽をその場に聴くのに近い臨場感で楽しむことが出来る名機となります。
装着感
ただこうした高性能ヘッドホンにおいてはいい音を鳴らすために機材重量が大きくなりがちですが、このX3は前モデルのX2よりも音質を向上させながら重量のおおはばな削減にも成功しています。
重さで例を出すとすれば、ゼンハイザーHD650と同じ位といった感じでしょうか。
耳に音を確実に届けるためにクッションの締付け、側圧が強くなりがちな点があり、耳元が蒸れたりメガネを掛けていると耳が痛くなることがあります。
ただ、時間をかけて使っていくうちに、耳元のクッションの沈み込みが耳にあった形で沈み込むようになるため、最初にある違和感は時間をおいて変化するか確かめてから判断するのがベストになるでしょう。
また、オープン型のヘッドホンなのでどうしても周りにも音が聞こえるということがあります。使う場合は自室限定といったことになるでしょう。
ただ、こうした使用の限定は却ってヘッドホンを丁寧に使用することに繋がり、製品を長い間使い続けられることにもなるので、トータル的にはメリットになります。
外への持ち運びともなれば思わぬ故障もありえます。また、持ち運びやすさ・音漏れ問題も考えれば、ひとつの商品に全ての役割をこなさせよりも、ここはそれぞれに合ったイヤホン・ヘッドホンを選択することが大事になります。
ジャック
付属の変換プラグはどうしてもそこまで音質がよくならない傾向にあるのは残念です。ただ、そこで色々策を探した(2.5ミリからXLR4の変換)ところ
- フルテックのロジウムメッキの変換プラグを使い、ヘッドホンDACに接続
- Amazonにて、Youkamooの変換プラグの使用
このような解決策が浮かんだので、実際に試したところ、本当にこれで音の解像度がより明瞭でニュートラルな音に変わり、このヘッドホンのポテンシャルを更に引き出せる結果となりました。
これにより、解像度以外にも音像(音のリアルさ)、定位(位置関係がハッキリわかる)のクリアさ、も抜群に良くなり、更に前モデルから音がクリアになっています。乗り換える予定の人にはすぐにもアップデートしていただきたい充実さとなっています。
エイジング
聴き始めの頃はどうしても他との違いは聴き取りにくいかと思います。
ただ、じっくりと聞いていくうちに、他の機種とは明確な違い、解像度の繊細さ、それによる高い表現度はまさに音源をそのまま見事に再現しているかのようで、音の立体感や生々しさも凄まじい領域にあると思います。
前モデルの機能向上も踏まえて、他の開放型の中でもトップクラスの性能で、音楽鑑賞には最適のモデルとなっています。
比較
他のヘッドフォン(ゼンハイザーHD 650やX2)も数週間使用してみて、他モデルとの比較もしてみました。
結果としてFidelio X3は、他と比べてクリーンな音が最も特徴的で、特に自然音やクラシックのソナタ、BPMの遅いゆったりめの相性が最も抜群でした。
集中して聞き込みたいリスニング向けの調整となっていて、長時間の使用において聴き疲れしにくいです。
もちろん他のクラシック、最近のPOPソングにおいても、シンセサイザーやボーカル、エフェクト音もクリアで聞いていて問題となる部分はホントにない出来でした。
ただ、ハードなロック、交響曲ともなればこのヘッドホンだと少々聴き疲れしてしまうかもしれません。大音量で聞き流すよりも、標準の音量で聴きたいという人に向けなヘッドホンと言えます。
結論
結論としては、開放型の利点を最大限活かしたクリアな音質による、あらゆるジャンルの音楽への適正、音質性能の高さから、コスパは最高です。
ヘッドホン自体の装着感は若干キツイところや使用場面の制限があるが、それは逆に存分にこのヘッドホンを使用するために上手く働いていると思われます。
この高品質のヘッドホン、フィリップスX3をぜひ早いうちにエイジングして自分の耳にあったヘッドホンを手にしていただきたいです。